万年筆のインクの耐水性をテストしてみました。まだまだ手持ちのインクが少ないので、ショボイですが自分的にはなるほど~!という結果が出ました。テストしたのは以下の6つです。
- パイロット 純正ブルー
- セーラー ナノインク 青墨
- パイロット 色彩雫 天色
- ペリカン 4001 ブルーブラック
- アウロラ ボールペン
- パイロット 純正ブラック
紙は何の変哲もないルーズリーフの紙で、薄い容器に水を張り、半分だけ水に浸しました。6つ中4つは浸けた瞬間から大きく滲み始めました。
パイロット 純正ブルーの耐水性は期待外れでした
今回の耐水性テストで、一番期待してたのは青墨ではなく、パイロットの純正ブルーでした。でも結果は、色彩雫よりはいいけど、予想外に流れて薄くなってしまったという結果です。
結構、いろんなブログでパイロット 純正ブルーの耐水性は凄いと評されていました。紙の種類や、書いてからの時間など色んな要素があるので一概には言えませんが、期待外れでした。
パイロット純正ブラックもブルーと似たり寄ったりでした。
耐水性がゼロなのは、パイロット 色彩雫 天色とペリカン ブルーブラックでした。宛名書きには使わない方が良いかもしれませんね。ほぼキレイさっぱり消えました。強いて言えばペリカンブルーブラックの方がましです。ブルー系が消えてブラックが薄ら残る感じです。
やっぱりセーラー ナノインク 青墨が凄い
これはある意味期待以上でした。水に浸しても全くにじみません。アウロラの純正リフィルの油性ボールペンと同等の耐水性を有しています。顔料インクは、頻繁に使わないと乾燥して詰まるし、洗浄も水だけよりもインククリーナーを使った方が良いし、何かと面倒ですがその耐水性は流石の一言に尽きます。
1本は顔料インク専用の万年筆を持ってても良いかもしれませんね。私は今、Lamy safari EFを青墨用にしています。宛名書きには、カクノの中字でも良いかもしれません。
コメント
ぺりかんの4001は古典インクではありません16年11月現在です。ペリカンの日本企業でも私の実験(1週間後、流水)でも確認してます。
2018年5月5日現在、ペリカン4001のブルーブラックインクはまだ古典インクです。今週Amazonから買い、筆記後2時間の耐水性実験(水道水にジャブジャブ浸ける)では、黒色のみ残り、若干の滲みは観察されたものの字の判読は完璧に出来、元のままの線が残りました。
また、パイロットのインクで耐水性に優れているのはブルーではなくブルーブラックです。上記の実験をしたところ、こちらも多少の滲みがあったものの完璧に判読できる状態でした。ペリカンのブルーブラックが黒色のみ残ったのに反して、パイロットのブルーブラックは青色が綺麗にのこりました。古典インクではないのに、これ程の耐水性と低価格で販売されている事には驚きです。フローも良く、渋めの万年筆に使うと良くなります。コスパのみならず、品質に優れているインクと言えましょう。
蛇足乍ら、好きなブルーブラック系インクのベスト15は、
①Noodler’sのBlue-Black、②Noodler’sのAir Corp Blue-Black(Lamy Petrolにそっくり)、③LamyのPetrol(2017年限定、既に入手困難)、④WatermanのMysterious Blue、⑤Pelikanの4001 Blue-Black、⑥DiamineのRegistrar’s ink、⑦Rohrer & Klingner のSalix、⑧PlatinumのBlue-Black ⑨PilotのBlue-Black ⑩J. HerbinのBleu de Nuit、11. DiamineのMajestic Blue、12. Mont BlancのPermanent Blue 13. PlatinumのCarbon Blue 14. Sailorの青墨、15. ParkerのPenman Blue(廃番)、次点は、ParkerのBlue-Black です。
>Wezooさん
コメントありがとうございます。ペリカンのブルーブラックインクが古典か古典じゃないかを箱などで判断する方法はないんですかね?
この記事を書いたのが丸3年前なので、もう一度手持ちのインクで試してみたくなりました。その折にはまた追記させてもらいます。