名古屋の手羽先の食べ方に関して、県外で聞かれることが多々あります。「名古屋の人って、手羽先食べるのめっちゃ早いんでしょ!?」とか「超キレイに食べるんでしょ?」的な質問です。名古屋人の端くれとして、言いたいのが「皆が皆あんな食べ方しませんよ!!」という話。
風来坊には手羽先の食べ方案内がありましたが、、、
名古屋の手羽先と言えば、最近は世界の山ちゃんかもしれませんが、歴史的にはやっぱり風来坊です。そして、↓コレが風来坊の手羽先の唐揚げです。
小ぶりで関節から先の部分はありません。味は甘辛くスパイシーなタレとゴマが特徴です。余談ですが、世界の山ちゃんは少し大きく甘辛さはなく、胡椒のスパイシーさが際立ってます。
そして、店舗にもよると思いますが、テーブルに手羽先のおいしい食べ方という案内が置いてあります。この案内の一番右 Dの食べ方を実演させられたことが何度もあります。
正直、普段こんな横着な食べ方しません。私は口で骨を1本ずつ外しながら周りの肉を食べます。Dの食べ方の方がスピーディーかもしれませんが、早過ぎて味気ない感じがします。
私がこの食べ方をするのは、「やってみてよ~」と乞われた時だけです。
そもそも、大きい手羽先はこんな食べ方できません。
私が好きな、大曽根のとりよしという店の手羽先は、風来坊と比べて二回り以上大きいです。こんな大きい手羽先だととてもあんな食べ方はできません。必然的に、1本ずつ骨を外しながら丁寧に食べることになります。この方が美味しく食べられます。
言われ始めたのは、ここ10年くらいじゃないでしょうか、、、
世界の山ちゃんが店舗数を急速に増やし始めた1998年頃に、世界の山ちゃんに行って初めてこの食べ方を知りました。この頃から手羽先が名古屋のご当地グルメが、少しずつクローズアップされ始めました。
それが全国区のメディアで紹介され始めて、この手羽先の食べ方=名古屋人の食べ方と、誤った情報が独り歩きしだした気がします。
同じように、名古屋の人はひつまぶしをよく食べるという話もこの頃からでしょう。県外の人がうなぎを滅多にお店で食べないように、名古屋の人がひつまぶしをよく食べるなんてこともありません。
名古屋の手羽先・ひつまぶしに限らず、他県でメジャーになったご当地グルメには、多かれ少なかれ地元の人の想いから逸れた印象が付いてしまうのかもしれませんね。
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