モンブランの万年筆のド定番 マイスターシュティック146を買いました!
といっても中古です。現行のル・グラン146は定価で79,920円(税込)もします。実売価格は64,000円くらいで、とても手が出ません。↓パーカー デュオフォールドより高いです。
でも、にわか万年筆好きとして「モンブランは何でそんなに高いんだ?」と、常々疑問に思っていたので、ヤフオクで中古を買ってみました。落札価格は25,000円です。
↑じゃ~ん!コレです。外箱も付いてて、まずまずキレイな状態で届きました。
というわけで、ここではモンブラン 万年筆 146の感想と、「モンブランは何でそんなに高いんだ?」というコスパについて私の考えを紹介します。
モンブラン 万年筆 146の感想『中古ですが、、、』
私が買ったモンブラン 万年筆 146は、おそらく1980年代前半のモノです。
- ペン先が全金仕様 (現行は金・シルバーのバイカラー仕様)
- 14K表記 (1970年代は14C表記)
- ペン芯が2段エボナイト製 (現行はプラスチック製)
ペン先に字幅表記はありませんが、出品者曰くF(細字)だろうという話でした。
ペン先はモンブランの標高4810とMの刻印、天冠には燦然とホワイトスターが輝いています。
軸に大きな傷もなくキレイな状態でした。
でも、以前触らせてもらった知人の現行146とは輝きというか艶やかさが違いました。こればっかりは仕方ないです、、、30年以上前の万年筆ですからね。
肝心の書き心地ですが、若干インクが詰まり気味でかすれる感じでした。これも想定内で、届いたその日にペンドクター 川口明弘さんのところへ送りました。調整代金5,500円です。
約2週間後に戻ってた146は、かすれることなく安定したフローになってました、、、流石です。そしてここから毎日少しでも使うようにし始めました。
私が感じた146の感想の推移がコチラ↓
まず、字が汚くてすいません<m(_ _)m>
最初は、期待値が大きすぎて「なんだ、別に大したことないじゃん」と思ったんですが、1日2日すると「バランスが良いな」と思い始め、ペリカンM800と持ち比べて「この自然さは他にないわ」となって、「モンブラン流石だわ」になるわけです。
モンブラン146をパーカー・ペリカンと比較して思うこと
モンブラン 146より前に、パーカー デュオフォールド センテニアル、ペリカン スーベレーンM800を所有してました。両者ともに、価格はモンブランより安いですが万年筆の王道ブランドの銘品です。
ペリカン スーベレーンM800は、バランスの素晴らしさが定評があります。これは私も感じます。持ってて疲れないバランスの良さは凄いです。
ただ、モンブランと比較すると、手の中に確かにペンの存在感があるのがM800で、モンブランは手の一部になってるような自然なフィット感です。この差は好みでしょうね。私はどっちも好きです。
パーカー デュオフォールド センテニアルは、ペン先が18金だからか、とてもソフトな紙当たりです。私の手持ちの中で日本語の留め・払いが一番キレイに書ける万年筆です。ただ、キャップを後ろに付けた時のバランスの悪さがいけません。
その点146は、デュオフォールドよりは劣りますが、柔らかい書き心地で、且つバランスが良いのが素晴らしいです。
モンブランのコストパフォーマンスは良いのか?
肝心のモンブランの高さについてですが、私は使ってみても『新品では買えないなぁ』と正直思いました。
私には中古で十分でした。調整費を含めても3万円ちょっとかかりましたが、この額なら満足です。
モンブランという万年筆は、書き心地とかバランスとかの実用面以外のステータスシンボルとしての価値が多分に含まれているので、コストパフォーマンスのパフォーマンスを実用面だけで判断すると、コスパが良いとは言えません。
でも、ステータスとしての価値、所有する満足感を加味出来る人にとっては、新品でも高くないのかもしれませんね。若輩者の私にはまだ分かりません(^o^)v
ただ、良い万年筆なのは間違いないです。欲しいと思うなら買っちゃいましょう!
コメント
楽しく拝見させていただきました。
モンブラン マイスターシュテュック146は極めてオーソドックスな万年筆です。
手にしても、強い自己主張は無いかもしれません、全てが書く事に集約されているのです。何の変哲もないのが素晴らしいのです。ですがその筆記能力はとてつもなく高いのです。年代毎に進化しているのも長寿シリーズの魅力ですね。
現行シリーズのニブは硬く大量筆記でもびくともしません。ヘビーユーザーにはそのコンセプトがよくわかります。やはり歳を重ねる毎に進化しています。
>龍の尻尾さま
コメントありがとうございます。
仰る通り、モンブランは癖や特徴は薄いけど、『何の変哲もないのが素晴らしい』と私も思います。手に持った時の吸いつく感じとバランスの良さは感服します。
私のは80年代前半の代物ですが、末永く使い続けたいと思っています。
146仰せのようにとてもいい万年筆です わたしの場合はいまから40数年前に香港にいったときに買いました たしか日本円で3万円位だったでしょうか それ以来ずーと使っています 使えば使うほど手になじんできて、とても愛着のある一品です 我が子のように・・・しかし最近吸引部分が壊れたらしく修理を依頼しました そして思うには修理代
メンテナンスなど結構高いものになりました
>akiさま
コメントありがとうございます。
私が買った中古よりも前の146を現役でバリバリ使ってらっしゃるとのこと、素晴らしいですね。私も長く愛用したいです。
万年筆ってメンテナンスや調整など、何かとお金がかかりますね。それでも尚使いたい筆記具としての魅力が、万年筆には沢山あるんでしょうね。不思議な道具だと思います。